映画『マイ・インターン』に登場する英語をまるっと解説!(その3 6分~9分)

ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ主演、2015年公開の映画『マイ・インターン』に登場する英語を、複数回に分けてまるっと解説します!今回は第3回です!

前回の投稿はこちらをご覧ください。

作品に登場する英語を解説!

※各フレーズの登場時間は視聴手段によって異なる場合がありますので、おおよその目安としてご活用ください。
※各フレーズの日本語訳は、作品公式のものとは異なる場合があります。

6分~9分に登場する英語

I found a size eight in navy. (6分13秒)

訳:「ネイビーのサイズ8は在庫がありました。」

…色の~」と言いたいときは、~ in … と表現します。

6分30秒あたりにもこの表現が登場しますので、確認してみてください。

That package should have arrived by now. (6分16秒)

訳:「その荷物はもう届いているはずですね。」

should have done の訳し方は、次の2つを覚えておくと便利です。

  • ~したはずだ
    He should've made it in time because He left here at 3.
    「彼は3時にここを出たから、時間に間に合ったはずだ。」
    ※make it in time 「(時間に)間に合う」
  • ~すべきだった(のにしなかった)
    I should've studied for the test yesterday. 
    「昨日テスト勉強すべきだったのにしなかった」
    ※否定文のshould not have done は、「~すべきでなかった(のにしてしまった)」   

The wedding is in three days, ~ (6分29秒)

訳:「結婚式は3日後で、~」

~後」の意味の in ~ という表現を忘れていた方は意外と多いのではないでしょうか。

ちなみに、「~以内」は within ~ です。

Here's what we're gonna do about this. (6分38秒)

訳:「それではこうしましょう。」

Here's what we're gonna do は、何かを提案するときの定型表現で、提案の内容がそのあとに続きます。似た意味を表す次の表現も一緒に覚えておくと便利です。

  • Here's the deal.  ※deal 「取引、契約」
  • Here's the plan.  ※plan 「計画」

ちなみに、セリフ中の what は「~なもの、こと」という意味を表す関係代名詞です。
また、gonnagoing to の口語表現で、be gonna do = be going to do 「~するつもりだ」です。

I am gonna call the vendor and have this fixed today. (6分40秒)

訳:「業者に連絡して、今日中に対処させます。」

have/get + O + done で、「Oを~してもらう」という意味になります。なお、fix の今回の意味は「(問題などを)解決する」です。

  • I had (got) my hair cut yesterday.
    「昨日、髪を切ってもらった。」

また、同じ言い方で「Oを~される」という被害を表すこともあります。

  • He had (got) his laptop stolen yesterday.
    「彼は昨日ノートパソコンを盗まれた。」

before they are FedExed (6分40秒)

訳:「それらが発送される前に」

FedEx はアメリカの輸送会社です(映画『キャスト・アウェイ』でトム・ハンクス演じるチャックが勤めていたのも FedEx です)。

上のセリフでは FedEx という企業名が「送付する」という意味の動詞として使われています。このように、本来動詞でない単語を動詞として使うことはよくあります。

インターネットで何かを調べるとき、日本語では「ググる」と言いますが、英語でも I'll Google it. などと表現します。この映画でも10分21秒あたりで使われていますので確認してみてください。

let me give you my cell just in case (6分49秒)

訳:「念のため、私の携帯番号をお伝えさせてください」

※cell はここでは cell phone number の意味です。

・「let me + 動詞の原形」の意味

let me + 動詞の原形」は、「~させて」という意味の非常によく使われる表現で、次のような定型フレーズを覚えておくと便利です。

  • Let me tell you something.
    「ひとこと言わせて。」
  • if you find something, please let me know.
    「何か手がかりを見つけたら、私に知らせて。」

また、「えーっと、、」と考え込むときには、Let me see. と言います。

・just in case の意味

just in case は「念のため、万が一のため」という意味です。
また、in case を使った次の表現もよく使われます。

  • in case ~~の場合に備えて」   ※~には文が入る
    In case it rains, bring an umbrella.
    「雨に備えて傘を持っていきなさい。」
  • in case of ~~の場合に備えて」 ※~には名詞、動名詞、名詞句などが入る
    In case of delay, leave the house earlier.
    「(電車の)遅延に備えて、早く家を出なさい。」

Everyone needs you to sign off on tomorrow's homepage. (7分23秒)

訳:「明日のホームページを承認してもらう必要があります。」

need 人 to do は、「<人>に~してもらう必要がある」という意味です。

また、sign off on ~ は、「~を承認する」という意味です。

Your 11:00 is in the big conference room. So is your 11:10. (7分26秒)

訳:「11時から大会議室で会議があります。11時10分からもう一件。」

前半の文章を直訳すると、「あなたの11時は大会議室にいます。」といった感じでしょうか。生きた英語に触れていないと思いつかない表現だなと思いピックアップしました。

後半の文は、動詞 is と主語 your 11:10 の順序が逆転(倒置)しています。これは、前の文章を受けて「~も同じです。」と言うときの言い方で、「私もです。」と言うとき、So do I. という言い方をすると習った人もいるかと思いますが、それと同じです。

なお、否定文を受けて、「同様に~じゃないです。」と言いたいときは neither または nor を使います。

  • A : I like cats.
    B : So do I.
    訳)
    A「猫が好き。」
    B「わたしも好き。
  • A : I didn't see him yesterday.
    B : Neither/Nor did I.
    訳)
    A「昨日彼に会わなかった。」
    B「わたしも会わなかった。

Receptionist : How's it goin'? Ben : It's going good, real good. Thank you. (8分9秒)

訳: 受付係「お元気ですか。」
    ベン「元気です。ありがとう」

How's it going?は、挨拶でよく使われるカジュアルな表現です。そのため、それほど深い意味を持って使われる言葉ではないのですが、あえて訳すとしたら「調子はどう?」「元気?」などでしょうか。

ベンは It's going good. と it を主語にして答えていますが、I'm good. のように I を主語にして答えることもできます。

ちなみに、real good の real は本来形容詞(=名詞を修飾する)なので、副詞(=名詞以外を修飾する)の really を用いるべきなのですが、口語では real を副詞として用いることがよくあります。

The homepage has to read in a glance. (8分31秒)

訳:「ホームページは一目見て理解できるようにしなければダメ。」

in/at a glance は、「一目で、一見して」という意味です。ちなみに、in と at では at のほうが多く用いられるようです。

また、今回 read は「(書かれていることの意味が)読み取れる、理解できる」という意味の自動詞として使われています。

Can we make it more graphic? (8分52秒)

訳:「それをもっと目立たせられる?」

graphic と聞くと、グラフィックデザイナーグラフィックアートなどの言葉を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

graphic はもともと、biography伝記」などと同じく、「書く、描く」を意味するギリシャ語 graphē から派生した単語です。

そのため、「図表で表した」や「文字の、記号の」などの意味がありますが、一方で「(描写などが)生き生きした、生々しい」という意味でもよく用いられます。今回は後者の意味で使われています。

まとめ

今回はここまでです。お読みいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願いします!



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